2017年04月10日

ついにパラオへ 空飛ぶ車いすプロジェクト Vol 2

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パラオロータリークラブの有志と渡航メンバの総勢12名で車イスの寄贈先であるBelau National Hospitalを訪問しました。病院で迎えてくれたのは、厚生大臣兼病院代表のRobertさん(写真 右端)達でした。人口2万人の国とはいえ、大臣が診療現場まで赴き、日々政治と現場を切り盛りしているとのこと。ここでは医師26人が従事しながらも、医師も設備も慢性的に不足しており、諸外国の支援に頼っているのが実情とのコメントでした。地下資源に恵まれているわけでもなく、観光業以外の成長産業が見出せないまま、変化を見出せずに苦慮しているのがパラオの現状。まずは医療と教育を充実することから始めるしかないのだろうか...(とはいえ、パラオには四年生大学はなく、学位を取得するにはグァムか他の島に行くしかない)

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病院正面のカープールを陣取り、車いすの開封作業が始まったのだが、我々ロータリークラブだけでなく、大臣自らも加わっての共同作業となりました。作業半ばの頃、日本人医師の中野さん(写真 右端)が現れ、車いす引き渡し後に現状説明と院内ツアーをしていただきました。同病院に勤務してすでに三年の月日が過ぎており、限られた設備と人材で奮闘している日々とのこと。昨今の肥満による糖尿病や合併症の深刻さも火急の課題として、来年以降の新プロジェクト(肥満対策・予防活動)についても妥当性のあるものと認識させていただいた。

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中古とはいえ、新古車並みの状態に喜んでいただき、そして病院関係者から何度も感謝の言葉をいただいた。一年がかりで企画して、パラオまで来た甲斐があったと心から実感した瞬間。寄贈の数量は満足のいくレベルではなかったが、来年以降も持続可能な礎を築けたことは大きな収穫である。

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寄贈の証のステッカーデザインも好評で(ステッカー製作を支援いただいた久保江さんに大謝)全ての車イスの側面に皆で貼付しました。再訪した時には是非とも利用者とともに再会したい…

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なぜか通院患者のパラオ人(前列右端)も記念撮影に混じって、スマイルの嵐で贈呈式は幕を閉じました。

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後日、海沿いの屋外レストラン Drop Off Bar & Grill での関係者による打ち上げでは、ビールの美味いことウマイこと。来年度の成功を祈念して、新月の夜は更けていきました。

にった
posted by Upside at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会貢献活動
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